きもの話 こんなこともありました。着物に関するお話・・

着物について・・・

昨日、伊勢崎銘仙が復活したと言うことを聞いて・・・
伊勢崎の木島さんという方を訪ねて来ました。

普通のお宅です・・・
地方のお家は庭も広く。。なんか・・豪快な感じです。
ガラガラ~^と玄関を開けると

少し高めな上がり口・・・・・
「どうぞお上がりください・・・(⌒∇⌒)」といって
木島さんと奥様二人・・

私も同行の方々と・・上がらせて頂きましたが
思った以上に上がり口がタ・カ・イ!!!

( ̄□ ̄;)ギョッ

着物を着ている身にすると
【この高さはアウトだろ~~~~!!σ(^_^;)】
カナリ 足を広げて上がらなくては・・ならぬ!!
(ー'`ー;)ムムッ

女性一人だったので 少し気取っていたのに
この上がり口をクリアするには気取ってなんかいられない!!
床に寝ころぶような形で はい上がりました!
( -.-) =зフウー
「この失態 見られていないか?」と
当たりをキョロ ((o(・x・ )o( ・x・)o)) キョロ
【OK・・・!!_( -"-)_セーフ! 】のようでした!

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そんな難関を突破して 

お宅に上がらせて頂くと玄関先には
綺麗な銘仙の反物がたくさん!!

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「わあーすてきだぁ!!これが欲しい・・これもイイじゃん!」

ここでもう・・
私個人にすっかりなりきっています・・・(^▽^;)

一緒に行ってくださったのは
いつも私にいろいろ教えてくださる
とてもお世話になっている方と・・・・

その方のお知り合いで大きな呉服屋さんの社長様お二人!

皆さん。。「仕事」というイメージでいらしているのに

そしてまた私もこの反物を見るまでは
「出張」と仕事モードだったはずなのに・・・・
見たとたんに・・・私個人になっている自分・・・・

(*'▽'*)わぁ♪これとこれ!欲しい!!
たまんな~~~~い!(*´ο`*)=3



そしてまた・・・
気を改めて・・自分を仕事モードに切り替えし・・・・



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木島さんにいろいろ銘仙についてお聞きしましたが

私の中に有った銘仙のイメージとは
全くちがっていました。

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この伊勢崎銘仙はそれはしっかりしています。
縦糸が1440本・・・【普通の大島でも1200本程度だそうです】
打ち込みもしっかりしていて
触り心地は 大島となんら変わらない。。そんな感じです。

私はいつも紬を着ていますが・・・
正直いうと・・
最近・・
もっと・・楽しい着物が着たい・・と
少し感じていました!

紬は意外に渋く・・・・
雰囲気がどことなく みんな似てしまう・・
色も・・
藍・・茶・・生成・・緑・・芥子・・
40`sも半ば過ぎると
ちょっとでも若く見られたいと・・姑息な考えが
芽生え始め・・・
綺麗な色のもが着たい・・と思うこのごろだったのでした!

(そ~~か!そういえば最近五箇谷さん少し派手にしているな!
と気付いた人もいるかもしれませんが・・(^▽^;))

織の着物で綺麗な色柄・・・・

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それが実現できるのが この【銘仙】

私は・・そう思います!・・・・

銘仙が衰退した理由の一つは・・・・
当時・・とても売れた銘仙と呼ばれる物が・・
あっちこっちで作られるようになり・・・
少しでも安くして・・自分のとこのが売れるように
と・・考えるようになり・・糸を減らしたり・・
打ち込みを甘くしたりと・・


利幅を下げるのではなく・・・
品質を下げて来るところが増えてきたそうです。


それはすぐに消費者に響き・・・・
着ていても・・おしりがへばってきたり・・・
かたくずれをしてきたり・・・と!

粗悪なもの・・・というイメージが強く感じられるように
なり・・着る人が少なくなり・・やがては無くなり・・と
いうことだったとお話くださいました!

そう・・私もいろんな人の話から・・
「銘仙は弱いのよね・・・・」と言うことを聞いていました!

でも目の前に有る・・伊勢崎銘仙はそんなことは
有りません。

すばらしい!!と私は思いました!

意匠的にもものすごくあか抜けています!
色もキレイ・・・・\(^▽^)/最高です!



そして今日は その銘仙を実際に作ってる方々の仕事を
見せて頂けると言うことで


その後・・・糸染めをしている方・・・

糸を巻いていく方・・・

そして織る方・・・のお宅を訪問させて頂きました!

みなさん。。おうちの庭に作業場を設けて・・・
どちらも一見・・普通のお宅なのに裏に回ると
小さな作業場があり・・・

そこでご夫婦でしていたり・・・
ホントに家内工業・・・・・・・・・・・と言った感じ
で頑張っていらっしゃいました。

そして・・・

その職人技は目を見張る物です!!

捺染といって糸を12本束ねた物に捺染棒とういうものに
占染料を付けてこすり付けるようにして
色を入れていきますが・・・

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見事に12本どの糸にも同じように染料が入っています・・・・
その熟練技は・・・50年の経験のたまものです!・・・・


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そして防染のために糸をくくる技・・・・
これは奥様のお仕事でしたが・・・こちらも早い!
みるみるうちに防染のためのビニールテープを巻いて行きます

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コレは大変な作業です・・・




そして今度・・染めが入った糸を 柄を揃えて巻き上げていく作業!・・・

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こちらも♪⌒ヽ(*゜O゜)ノ スゴイッ!!!!

この柄あわせをしてきちんと巻き上げていかないと
次の織る!という作業に支障が出てきて柄がずれてしまいます!

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一度ずれた柄は直しができず・・・
キズモノ・・・と言う判断が下されてしまうのです!!

だからこそ!この巻き上げの作業も責任重大!

少し離れて見ると 糸の柄が まるで織上がっている反物の
ようにキレイに揃っています!!

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すばらしい!!・・・・・


そして最後に訪ねたのは・・・織手のかた・・!

お母さん・・もしかしたら・・もうお孫さんがいらっしゃる
おばあちゃんなのかもしれない・・・

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お宅の裏庭の一角に建っている作業場・・・

その中に大きな織機が・・・・・!

がちゃ!がちゃ!がちゃ!とものすごいスピードで
織られていきます・・・

こちらも 根気のいる作業です・・・・
一時も目が離せない・・・集中していないと 
織目が変わってしまいそう!

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思わず・・ため息が出てしまいました!・・・・・


この日は時間の関係で・・私たちは
この3名しか・・訪ねられませんでしたが・・・

でもこの一反を作り上げるのに・・なんと20名のいろんな
職人さんの手が掛かっているそうです。

しかも。。みなさん家族ぐるみでやっていらっしゃること!
この方達の労働を考えたら・・・

この伊勢崎銘仙の一反のお値段では・・・とても見合う物では
無いのではないかと私は 真剣に思いました!

もしも この方達の労働が・・・・
時間給などで換算できるとしたら・・・
それはもしかして・・近くのスーパーでレジを
していた方が絶対に高給なのでは無いだろうか・・・


金額的な物だけではなく・・労働にしたってそれはずっと大変なことだろうと!・・・


でもこの仕事に生き甲斐ややりがい・・そしてプライドを持って
みなさん やってくださっているんだなっと
私は 皆さんのキラキラした瞳をみて そう感じました!



そして一反を織り上げることの尊さ・・・・

これはぜひ 私たちも伝承していかなければならないと
思います。


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私の店の棚にも・・・


昭和初期のころの・・アンティークな銘仙が有ります。。

お値段も5000円前後で並びます・・・・・

今 若い世代の方が・・・・

着物選びを始めるのに・・・・

ネットオークション! ・・骨董市・・・

そしてリサイクルの着物やさん・・・・

そこがスタートになっている方が 多くなっています。


アンティークの銘仙の着物は5000円前後!・・・・・・
骨董市ではもっともっとお安かったり・・・・


1万円も付いていると・・

「この着物・・たか~~~~い(`ヘ´) !!!」っと・・・・
言う方もたくさん・・・・います!


でもこの着物に多くの人達の力・・・・・が

加わっていること・・・・
大変な技術と労働で 作り上げた物ということ・・・・

決して忘れてはいけない事だな・・・って

私は改めて思いました!

その辺のことも

着物を着始める方々に

きちんと教えてあげなくてはいけないと・・・!!

それも私の仕事であると・・・・"\( ̄^ ̄)゛!!

強く感じました・・・・・・


そして・・そして
我々 日本人は 幸せです・・・・・・


こんなにすばらしい衣服を身にまとうことが出来て・・・・


私は着物を着ていると 自分に自信が持てる・・とか
自分に力が貰える・・・っていつも感じています。


この不思議な感覚は 

こんなにみんなの力がこもっているからなのだろうか・・・・・と


帰りの電車の中で ずっと考えていました。


今日は私の為にも 

ものすごく勉強になった一日でした・・・・・!



そして
こんな素敵な伊勢崎銘仙・・・

これからは きっと

あの全盛時代のように・・・・
たくさんの方に愛されて・・

【世代を超えて楽しめる着物】と
して復活することと思います!

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ホントにありがとうございましたm(_ _"m)